国語教科書における児童文学作品の日本語教材とし ての活用ー新美南吉の「ごんぎつね」を事例にー
The Use of Children's Literature Works in Primary School Japanese Textbooks in Japanese Teaching: Example of Niimi Nankichi's Gongitsune
Author(s): Melek Kaba
Subject(s): Language studies, Education, Foreign languages learning, Studies of Literature, Other Language Literature
Published by: Transnational Press London
Keywords: literature and foreign language teaching; Japanese literature and teaching Japanese; Niimi Nankichi; "Gongitsune";
Summary/Abstract: 芸術のための芸術という観点から、文学作品はに美的な作品感 覚を求める姿勢やそれを娯楽の一つの媒介として見られることが多 い。近年ではカルチュラル・スタディーズや比較文学の立場から、 文学作品をそれが深く結びついている、書かれた時代・空間におけ るの社会、文化や地政学的なコンテキストの中で分析し、それらと の影響関係の文脈で再考察する試みが増えた。 近年では外国語教育における文学作品の活用という、比較的に 新しい試みが見られるようになった。しかし、特にトルコにおける 日本語教育の場合、完全に文学作品からなる教科書はあまり使われ ていない見当たらない。ところがそれにも関わらず日本の文学作品 は日本語の様々な特徴を含み内在し、作家の姿勢、語りの内容や登 場人物の行動パターン、作中に起こる個人的及び社会的な出来事を 示すによって日本文化が生きる一つの場である。 そこで、本稿は日本の小中学校の国語教科書に使用されている 児童文学が、日本語及び日本文化の教材としてどのように利用出来 るかを検討する。そのために新美南吉の「ごん狐」(1932)という 作品を取り上げる。特に作品における日本文化にまつわる用語など や諸要素に焦点を当て、作品の教材利としての活用の可能性を検討する。 キーワード:文学と外国語教育、日本文学と日本語教育、日本文 学と日本文化教育、新美南吉、「ごん狐」
Book: Japon Dili ve Kültürü İncelemeleri - 日本語・日本文化諸考究
- Page Range: 161-173
- Page Count: 13
- Publication Year: 2017
- Language: Japanese
- Content File-PDF